”ここ座ろ!”ちょっと待って!気をつけたい席次マナー。
社会人にもなれば様々な場面でマナーというのを意識しなければいけません。
もちろん普段から頻繁にあるようなマナーである場合、特に意識しなくても自然と出来るようにもなるものですが、席次についてはみなさん自身はあるでしょうか。
いつも必要ではないから余計に戸惑ってしまうかとは思いますが、そういったマナーがはっきり分からないと痛感するタイミングというのは急な来客が来た場合であったりの対応ではないでしょうか?基本的なレイアウトであれば出口から一番遠いところが上座なんていうことは皆さんご存知かと思いますが、どこでも同じレイアウトということはありませんから、余計にそういったマナーがややこしく感じてしまうのです。
というのもこの席次、基本的に入り口に近い席は下座ということではあるのですが、それ以外の席がどうなのか?上座と言われる場所よりもこっちの席のほうが眺めもいいし…というような状況に追い込まれたことなどはありませんか?
そういった例外的なものも含めてですが、席次のマナーは一度、考え方を整理すれば実はそれほど難しくなく、イレギュラーが発生した場合であっても、きちんとしたマナーとして対応することができるのです。
そこで今回はそんなややこしい席次マナーについてしっかりと学んでおきましょう。一度身につければ、もう迷わなくてすむようになりますし、やっぱ利評価も自然と上がるものです。ですので今回ご紹介する“オフィスで使える正しい席次の考え方”についてご紹介したいと思います。
基本は事前に部屋の“レイアウト”を確認しておく
初めて訪れて、初めて見る場所というのはやっぱり”あたふた”とあわててしまったりするものです。ですのでよほどのことがない限り、事前にレイアウトなど確認しておくほうがよいでしょう。
基本は先ほども言いましたが、出入り口から最も遠い奥の席が最上位の“上座”で、出入り口に最も近い席が最下位の下座です。
急な来客でも慌てないよう、オフィスの会議室や応接室のレイアウトを確認しておきましょう。
“例外”を知っておく
冒頭でもお伝えしましたが、例外的な場合というのもあります。
原則は入り口付近が下座で、入り口から遠い席が上座にはなるのですが、例外的な場合もありますのでしっかりと覚えておきましょう。
たとえばですが、高層ビルなどである場合、窓から景色が綺麗に見えるような席というのもあるでしょうし、窓の外に庭があり風景を楽しめるといった特徴のある部屋などもあるでしょう。そういった場合、たとえ上座ではなくてもその景色が十分に見える奥の席を上座として案内するのがよいと、ビジネスマナー上はなっています。
もちろん、一般的に上座と呼ばれる場所にお通ししない場合というのは、その席にお通しする理由などを添えて案内するほうがよいものです。
「今日は天気もいいので、景色が綺麗に見えますので、よろしければこちらにお掛けください」など、席次のルールをしっかりと認識している上で案内していることを伝えれば”マナーを知らない”というようなレッテルを貼られることはありません。ですが、何も伝えずにそういった一般的な席次マナーと違う場所に案内してしまうと失敗してしまうのです。
椅子の“格”を知っておく
最近は、来客対応でもパーテーションで区切られた場所で行う場合も少なくありません。つまり上座、下座の基準となる入り口がない場合などかんがえられますが、そのような場合は椅子の格を覚えておけば問題ありません。
順番に言えば、
1、ソファーのような長椅子
2、肘掛付きの一人掛け椅子
3、肘掛無しで背もたれありの椅子
4、背もたれ無しの椅子
上記の順番で覚えておくといいでしょう。来客でこられた方にはより上の椅子に座っていただくように心がければいいだけです。
まとめ
いかがでしたか?
もちろんこれらはオフィスなどの場所以外、つまりランチに出かけた時もそうですし、飲み屋でも同じことがいえるのです。
基本はしっかりと押さえた上で、さらに上級を目差すのであれば、これにレディーファーストの考え方が追加されます。できれば女性同士は隣同士にしない方がいいですし、座る位置も端にしないなどの配慮が必要です。
そして床の間のあるような和室では、床の間は部屋の奥にありますから床の間に近いところが上座となると覚えておくと簡単です。
マナーをしっかりと押さえその上で気配りができればもう言うことナシです。