「危ない!」と思ったときはもう手遅れかも?自転車通勤の危険性。
最近はマラソンイベントであったり、環境について考えるようなイベントであったりというのが盛んですが、多くは今までの生活をより環境なども含めて健康的に過ごすためのイベントです。
より健康的に、よりオシャレにと考えるのは女子だけでなく、男子も最近は敏感になってきているのではないでしょうか?こんなふうに時代が変わればやはり必然と注目が高まるのは、自転車。
車もいいけれどオシャレな自転車に乗って颯爽とかける姿に憧れる方もいるのではないでしょうか?もちろん今の時期なんかは寒くてすぐにとは言わないにしても、今年の春から通勤スタイルを変えようか?と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
もちろん美容や健康だけでく、地球にも優しいですし、何より場合によっては節約にもなりますよね?そんな注目を集めている自転車ではありますが、会社まで行かなくとも最寄り駅まで、毎日愛用している人もかなりいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、自転車を使って通勤したりしている方のために日本自動車連盟(以下JAF)の実験結果をもとに、女性が自転車を運転するシーンで、隣り合わせになっている危険性をご紹介したいと思います。
現在通勤で自転車を使っておられる方も、今後、自転車通勤を考えていらっしゃる方はしっかりと覚えておきましょう!
1. 雨天の走行は要注意!
傘をさして自転車に乗るのはダメなことというのは皆さんご存知だと思いますが、実は昨年の6月、道路交通法が改正されたことにより、多くのメディアが取り上げていました。ですので多くの方は昨年の6月にニュースなどで自転車の傘さし運転はダメ、といった報道を聞いて片手で傘をさしながら運転するのは違反になってしまうという事を知っているのです。
根拠となるのは道路交通法です。
(安全運転の義務)
第七十条 車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。
いかがでしょうか?
雨が降っている日には、片手でハンドルを握る“傘差し運転”をしている人もいらっしゃるかもしれませんね。ですが、傘差し運転はバランスが取りにくく、さらに雨で路面も滑りやすくなっているので、十分、事故が起こりやすいシチュエーションと言えます。
とは言うものの、実際のところどれほど危険な状態になっているかというのはあまりご存知ないかと思います。
そこで、JAFが安定性や制動距離を測定した情報をご紹介させていただきたいと思います。
いかがでしょう?傘差し運転ではブレーキの制動距離が大きく伸びてしまうことが判明しているんです!
具体的には、通常運転のブレーキ制御距離が女性平均で2.1mのところ、傘差し運転では3.5mまで伸びてしまうそう。ですので普段であれば事故を回避できるような場合であっても、事故になる可能性がかなり高くなってしまうのです。
多くは、「危ない!」と思ってすぐブレーキをかけたとしても、思いのほか急停止できないのです。もちろん路面などの影響もありますが、雨の日の通勤で自転車を使っている人は、レインコートを着て、両手で運転するように徹底することが大事です。
2. 傘差し運転だけでない、忙しい朝の注意!
傘差し運転が危険ということは、知っている方も多いかと思いますが、働いているママさんの多くは通勤前にお子さんを保育園に預けるというのが日課となっているのではないでしょうか?
荷物と子どもを乗せた状態で自転車を運転する事も実は危険があるんです。
実はこの状態も、通常運転よりブレーキが効きにくい状況になってしまいます。先ほどのデータに記載されているとおり、通常運転のブレーキ制御距離は平均で2.1mなのに対し、荷物と子どもを乗せた状態では2.6mまで伸びてしまうという実験結果が出ています。
もちろん子どもを乗せている時は安全運転を意識していると思いますが、どうしてもバタつく朝は会社に間に合うようにとスピードを上げてしまう事があるのではないでしょうか?いざというときにブレーキが間に合わず事故になってしまえば、大切な我が子に怪我をさせるリスクも高まります。これに合わせて雨が降っていれば、悪条件がそろいますのでより慎重な運転を心がける必要があります。
まとめ
いかがでしたか?
自転車通勤はオシャレなイメージであったり様々なメリットがあるように思ってしまいますが、天候や状況によっては、恐ろしい危険と隣り合わせであることを忘れてはいけません。
もちろん自分のためでもありますが、子供を載せているのであれば子供に対して、そして自分たち以外の方への配慮というのは絶対に忘れてはいけないでしょう。
もちろん、傘差し運転だけでなく、オシャレなスポーティな自転車はやっぱりスピードもぐんと出てしまいます。この事も色々と問題になっているところもありますが、昨年2015年6月からは改正道路交通法が施行され、自転車の交通違反の罰則が厳しくなりましたので運転には責任を持つことを、改めて肝に銘じておくようにしましょう。
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