夫の些細な変化はちゃんとわかってる?夫の”うつ”を追い込む言葉
最近は共働きの夫婦が増えていますが、おたがい忙しく過ごしているとどう押しても微妙な変化などに気づけない場合も少なくありません。仕事などのストレスで精神的に本当に支えて欲しいと感じている時であっても気づくことができず、大切なパートナーが”うつ”に悩まされてしまうということも考えられます。
”うつ”というのは自覚症状があればパートナーとして対応しやすいものの、自覚症状がない場合であったり、自分自身が病気だということを認めたくない場合というのは非常にわかりづらい場合が少なくありません。
ですがもし、夫がうつの症状を発していたら、どう声をかければよいのでしょうか? また、その症状に全く気づかず、うつの症状を知らぬ間に悪化させてしまっていたら…?様々なことも考えられますが、共働きなどで妻がバリバリ頑張っている場合など余計に症状を悪化させてしまう事もあるのです。
というのも本人に自覚がない状態であったり認めたくない場合であったりすると周囲が頑張りすぎてしまうことで本人が病気に気づくのが遅くなってしまうことも考えられますし、認めたくなくない場合などは病状がかなり進行した段階になってもうどちらも限界を感じてしまうことだってあり得るのです。
大事な時に支えることができなかったと悩み、夫の周りにいる人があまり頑張りすぎてしまうと、逆に事態が悪い方向に進んでしまう場合があることを知っておいてほしいと思います。
そこで今回は夫にうつの症状がある際に言ってはならない言葉を紹介しますのでうつを患ってしまった夫にどう接するのがいいか確認してみましょう。
1. 一緒に頑張ろうよ!
頑張れ!などと言う言葉がNGだというのは広く知れ渡ってきていますが、頑張れ!などという言葉は多くの場合、余計にストレスを感じてしまうのです。
健康な人に対して一緒に頑張ろう!なんていう言葉は嬉しく感じたりするものですが、仮にあなたがバリバリ働いている妻であった場合、自分のふがいなさにどんどんと気分が沈んでしまうのです。うつを患う方の多くは今まで一生懸命頑張ってきたけれど、これ以上、頑張れない状況まで追い詰められてしまっているということを理解しなければいけません。
もう限界と感じている以上に頑張らなければいけないのか…そういうふうに考えてしまうと自分の存在価値を見いだせなくなってしまうのです。そして一方でバリバリ頑張っている妻を見て負担をかけるぐらいなら…と考えてしまうのです。
今まで十分頑張ってきている夫にとって、この”一緒に頑張ろうよ!”という言葉というのは辛いことなのです。
2. 気分転換を促す
”うつ”で気分が落ち込んでいる夫に対して何か気分転換になるような特別なことであったり、時間を過ごそうとしたりするのもどちらかと言うとNGな対応と言えます。
多くの場合”うつ”になるきっかけはやはり日常にある出来事なわけですから、毎日の生活に対する改善を考えなければいけないのです。一般的に言えば普段と違うことをすると気分転換になっていいものですが、毎日の生活ですら全く楽しめない状況の中では特別なことをして楽しもうとすること自体にストレスを感じてしまいます。
またそんな風に気分が落ち込んでいることがわかっている状況である場合、せっかく誘ってくれているのに申し訳ない…と自分を責めてしまう場合も。
特別なことをして気分を変えてもらうというのは健康な人には効果がありますが、”うつ”の人にとってはほとんどがストレスに感じてしまうのです。ただ相手がやりたいと思う気持ちになっているのであれば気分転換を図ってみてもいいかもしれません。
相手から行動しようとするのを自然に待つのがいいでしょう。
3. 原因を特定しようとする
”うつ”を発症する原因は仕事だけでなく、様々なことをきっかけにうつになっていることもあるため、一概に特定は難しいものです。
多くの方は根本的なことを”早く解決したい!”と考えてあれこれ聞き出そうとしてしまうことが多いものです。
そしてもちろん大事なパートななわけですから妻としても気になることもたくさんあるかとおもいます。ですが”うつ”の一番の治療は心が落ち着けるところがあるかどうかということです。せっかく、家ではゆっくりと日頃のストレスを療養できるのに、家に帰っても落ち着けないという状態ではストレスしか感じません。せめて一緒にいる時間は、ストレスを感じず過ごせるように考えるのがベストでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
家族がうつになるということは、とても大変なこと。これは経験しなければ絶対にその大変さなどは理解できないでしょう。そんな”うつ”を予防するには、日頃から仕事の内容や一日のあったことなどを会話したり、職場での環境の変化がないかなど、夫の変化に気づけるように心がけることが一番かもしれません。うつを悪化させないためには、家庭こそが一番安心できる場所であるように、心地良い環境をつくることにあるのです。